新型タイタン、巡洋戦艦および駆逐艦 | EVE Online

新型タイタン、巡洋戦艦および駆逐艦

2023-10-25 - 作者 EVE Online Team

2023年におけるEVEの2つ目の大規模拡張コンテンツ「EVE Online: Havoc」のリリースが刻々と近づいているのですが、本「Havocにフォーカス」シリーズの第3回では、11月14日に公開される拡張コンテンツに関してより具体的な要素をいち早くご紹介します。

「Havoc」では、エンジェルカルテルのキズリエル級巡洋戦艦、ガリスタスのアリゲータ―級巡洋戦艦、そして長らく待ち望まれていたエンジェルカルテルのアザリエル級タイタンという新型艦船が登場。また、最近追加された新しいエンジェルカルテルとガリスタスの駆逐艦についてもお伝えします。

これらの見事な新型艦船はEVEファンフェス2023で 初披露され、大きな注目を集めました。海賊所属の艦船の詳細については、以下の動画、ならびに10月26日16:00(UTC)に予定されているCCP TV上でのライブ配信をご覧ください。

海賊艦隊 – 駆逐艦と巡洋戦艦 

海賊の持つ艦船の魅力は、ニューエデンにおける海賊勢力に所属する夢と通ずると言っても過言ではありません。そして「Havoc」で新たに登場する艦船はその願望を現実のものとしてくれ、またEVE Onlineにおける他の海賊艦船と同じく、独自のボーナスやチャレンジを与えてくれます。「エンジェルカルテル」「ガリスタス」の各海賊組織には「Havoc」のリリースに合わせて新たな巡洋戦艦が追加予定であり、両陣営の駆逐艦はすでに実装済みです。また 覚醒しつつあるザルザク イベントの必要タスクをすべて達成したプレイヤーにはBPCも提供されます。

ガリスタスにはコラックス級をベースとして設計された「マンバ級駆逐艦」があり、さらにはドレイク級の船体を流用したアリゲーター級巡洋戦艦も登場します。マンバ級、アリゲーター級はいずれもベースとなった艦と同じミサイル火力を有していますが、さらにガリスタスのドローンボートボーナスとシールドレジスタンスもあるため、きわめて高い耐久性を誇ると同時に、十二分のダメージを敵に与えることのできる性能を有しています。

エンジェルカルテルにはメクバル級駆逐艦とキズリエル級巡洋戦艦が追加され、これら2隻はどちらも完全新規の船体を使用しています。メクバル級、キズリエル級のいずれも高いプロジェクタイルDPSと精度低下射程ボーナスを有しており、さらにエンジェル艦船に期待される高い機動性を発揮します。また、ワープ速度ボーナスが付与されており、類似する艦種と比較して高い最高速度で航行可能です。

これらはEVE Onlineの海賊勢力で初めてカプセラが操縦できる駆逐艦および巡洋戦艦であり、コミュニティの皆様から長らく要望を頂いていた艦船でもあります。「Havoc」拡張パックに追加されており、2022年リリースの「Uprising」拡張パックにあった海軍仕様の駆逐艦や巡洋戦艦を反映しています。これら海賊の駆逐艦や巡洋戦艦は、既存の海賊艦船の設計に大きな影響を受けており、例えばガリスタスのアリゲーター級巡洋戦艦は、カルダリ製のドレイク級巡洋戦艦の船体と、能力面ではガリスタスのギラ級巡洋艦の合体と言えるでしょう。

なお、ガリスタスのマンバ級およびアリゲーター級はそれぞれコラックス級とドレイク級と同じスロット配置になっています。エンジェルカルテルの艦については、メクバル級のハイ・ミディアム・ローの各スロットが6/3/4、キズリエル級が7/5/6という配置です。つまりエンジェルカルテルの新型艦船は、アーマーとシールドのどちら重視にするかで柔軟に対応可能になっている、ということになります。

巡洋戦艦と駆逐艦のBPCは、11月14日の「Havoc」のリリースに合わせて「海賊の反乱」ロイヤルティポイントストアに追加され、カプセラの皆さんも「海賊の反乱」アクティビティで獲得した同LPをそれらBPCと引き換え可能になります。

アザリエル、台頭 – エンジェル製タイタン

海賊の駆逐艦や巡洋戦艦がカプセラの望むものなのであれば、数年前にコンセプトアートとして公開されたエンジェルカルテルのタイタンなどまさに垂涎ものではないでしょうか! 上からみればエンジェルのロゴに見える船の形状もあって、コンセプトアートは同艦をEVE Online本編で見てみたいという人々にとっての期待の対象となりました。

「Havoc」拡張パックでは、エンジェルカルテルの長らく登場の待ち望まれていたタイタン「アザリエル」がロールアウトされます。古めのコンセプトデザインを元にした船ではありますが、そこには基礎として活かせる要素があり、そのデザインからさらにアイディアを膨らませました。これを現代におけるEVEの艦船デザインの「標準」に合わせて調整したわけですが、新登場するエンジェルカルテルの艦船には動物の頭蓋骨や昆虫の外殻などのモチーフを加えることで「アザリエル級」が誕生しました。

この海賊所属の巨大艦には、エンジェルカルテル特有のワープ速度ボーナスがやはり付与されています。これは一見すればタイタンのような大型艦には意味がないように思えるかもしれませんが、特定のゲームプレイには非常に適したボーナスと言えるでしょう。アザリエルはこのワープ速度ボーナスのおかげで、危険な状況から短時間で安全な場所へ移動できるという優位な能力を有しています。また、タイタンの中ではヴァンキッシャーに次いで2番目に高いプロジェクタイルタレットDPS性能を有しており、さらにEVE Onlineの艦船の中で最も高い潜在的アルファストライク性能を持っています。素早く進入し、素早く脱出できる能力、そしてアルファストライクの膨大な瞬間的DPSが組み合わさったことで、アザリエル級は究極の一撃離脱型タイタンに仕上がっています。

アザリエルのBPCは今後エンジェルカルテルの「海賊の反乱」LPストアで入手可能となります。海賊勢力のタイタンの建造用の素材、建造コスト、入手方法の幅はここ数年で大きく広がりました。ここにアザリエル級という新たな海賊所属タイタンが追加されたことで、これらを単純化し、バランス調整をしやすくし、タイタン同士が比較しやすくなるようにするという機会にもなりました。こういった変更を取り入れたことで、これら艦船の入手・建造が合理的な範囲内に収まる形になっています。

その結果、海賊勢力のタイタンの建造資源はT1レベルのタイタンと同程度になるよう調整されています。この単純化により、ヴァンキッシャー、アザリエル、コモドの各海賊勢力タイタンの建造コストはエレバスやリバイアサンと同等になっています。

建造資源のコストが下がったわけですが、EVE最高峰の艦船の一角としての立場を維持する部分は、海賊勢力タイタンの設計図の取得しづらさという形で発現しています。これらBPCは入手が難しく、その大部分は海賊の造船所サイトからしか入手できません。例えば、サーペンティスLPストアからのみ入手可能な同ヴァンキッシャー級タイタンの場合、そのコストの大部分は建造資源にかかっており、設計図のコストは比較的安価でした。このため建造資源コストの低下に対し、そのBPC購入に必要なLPの基本コストが増加しました。この高価な前払いコストが存在することで、設計図の素材の変化に依存することなく、艦船の価値に基づくEVEのエコシステム内での立ち位置の変化がより大きな影響を及ぼすことになります。

11月14日になると、エンジェルカルテルの強力なアザリエル級がタイタンのエコシステムに投入されることとなり、その驚異的なDPSと恐ろしげな外観は、元となったコンセプト画の公開以降カプセラたちが待ち望んでいた特別なものになることでしょう。アザリエルのデザインや外見には多くの愛が注ぎ込まれています。この船が宇宙で、そしてあなたの手に置かれてどのように見えるのか、それを目にするのが楽しみです!