Macネイティブ対応クライアントプレイテスト
パイオニア精神を持つカプセラの皆さんへ
2020年の末に投稿したお知らせにて、macOSにネイティブ対応したEVE Onlineのクライアントを作成予定であることをお伝えしました。そしてようやく、その最初の公開プレイテストの日程をお知らせできるようになりました!
プレイテストは4月15日から4月21日にかけて、シンギュラリティ・テストサーバーにて行われます。
64bit用クライアントの際と同じく、EVEが30年目を迎える前段階としてチームが技術的基盤を固める上で、皆様のご協力にはかけがえのない意味があります。ネイティブなMac用クライアントによりmacOSのプレイヤーのゲーム体験が改善する他、ニューエデンを訪れる新規プレイヤーが増加することでしょう。
プレイテスト
プレイテストに参加する際は、以下の重要な注意点についてご承知ください:
- Macネイティブ対応クライアントは未完成です。バグに遭遇したり、クラッシュを経験する可能性があります。クラッシュによって作業中の内容が失われないよう、EVE以外のプログラムは作業内容を保存した上で終了してください。
- このプレイテストの目的は、クラッシュや起動の失敗、パフォーマンスの問題といった重大な問題について確認を行い、存在するであろう未発見の問題の一端を明らかにすることにあります。
- プレイテストにあたり、Macネイティブ対応クライアントはダウンロード済みの既存ファイルを一切使用しません。これは、クライアントが使用する「オンデマンドダウンロード」システムのテストを確実に行うための措置です。結果として、クライアントは必要なファイルをバックグラウンドでダウンロードすることになります。これは全てのファイルをプレイ開始前にダウンロードしておくのとは対照的なアプローチです。
- Macネイティブ対応クライアントが使用するストレージ容量は、公開テストの期間中に増加していきます。WineからMacネイティブ対応クライアントへの移行が完了した時点で、EVE Onlineの合計インストールサイズはほぼ同等となる予定です。テスト用クライアントは、将来のランチャーのアップデートで自動的にシステムから削除されます。
- 使用されるクライアントとサーバーのバージョンが、将来的にトランキリティに適用されるわけではありません。また意図的な設定として、シンギュラリティでは一部の要素は設定が過去のものに戻っていたり、変更されているように見える場合があります。例にもれず、シンギュラリティでの情報をトランキリティでの判断材料としないでください。
対応システム
可能な範囲で最新のバージョンのmacOSを使用することを強く推奨します。この第1回公開プレイテストにおいては、クライアントはmacOS 10.15以上で動作します。ベストなゲーム体験には、最新の追加アップデート(10.15.7等)がインストールされている必要があります。将来的に、より古いバージョンのmacOSにも対応する可能性があります。必要環境は4GBのRAMと2GhzのデュアルコアCPUを備えたMacです。
Appleは最近、自社のM1チップを使用したARMベースの新たなMacを発売しました。macOS用クライアントはRosetta2を使用する形でこの新型Macをサポートします。Rosetta2がインストールされていない場合、ゲームを最初に起動した際にインストールを促すメッセージが表示されます。将来的には、M1搭載Macにネイティブ対応したバージョンをリリースする予定です。
WindowsユーザーのEVEのシステム要件に関する変更はありません。トランキリティで稼働するシステムに関する問題に遭遇した場合は、以下のセクションを参考にご報告をお願いします。
参加方法
プレイテストに参加するには、最新バージョンのEVE Onlineランチャーを起動している必要があります。macOSとWindows両方のユーザーが参加可能です。クライアントに膨大な量の変更を加えたため、OSを問わず、奮ってご参加ください。
メインサーバーであるトランキリティと異なる点があるため、参加する前にシンギュラリティのルールをご確認ください。また、特にログインに関して問題がある場合はフォーラムのFAQをご確認いただくことを強くお勧めいたします。
最新バージョンのランチャーを起動したら、右下の矢印をクリックし「シンギュラリティ」を選択してください。クライアントが自動的にダウンロードされます。
今までシンギュラリティ(別名Sisi)にログインしたことがない場合、「アカウントを追加」ボタンでアカウントをランチャーに追加しないと接続することができません。
ご協力方法
シンギュラリティ・サーバーでプレイすれば、既にご協力いただいたことになります!テスト用クライアントを利用するハードウェアが多いほど、重大な問題の発見が早くなります。クライアントに使用されているコードに共通する部分が多いため、テストはmacOSとWindowsの両方が対象です。 今回、私たちは特に以下の問題が発生するかどうかにに注目しています。発生した場合はご報告ください:
- グラフィック上の問題 - アセットが正しく表示されなかったり、ブラックスクリーンになったり、あるいはUIに問題が発生する可能性があります
- クラッシュ - x64ベースのシステムでクライアントがクラッシュした場合、クライアントは、最近アップグレードを行ったクラッシュ報告システム宛てに、自動的にクラッシュレポートを送信します
- 低いパフォーマンス - 現在パフォーマンスの最適化を行っている最中ではありますが、著しい低下があった場合はご報告ください
- オーディオの問題 - サウンド、音楽が再生不具合。あるいはサウンドのひずみ
- 入力の問題 - キー入力が認識されない、ショートカットが機能しない、マウス/トラックパッド関連の問題
- ランチャーの問題 - ランチャーが最新になっていれば、シームレスにシンギュラリティでプレイできるのが正常です。スムーズにプレイできなかったり、中断が発生するなどの問題が発生した場合はご報告をお願いします。
クライアントの問題は全て、F12を押してゲーム内からバグレポートを送信してください。またその際、可能な限り多くの詳細な情報を記載してください。グラフィック関連のバグの場合は、問題を撮影したスクリーンショットを添付してください。特定の手順を踏むと問題が再現する場合は、手順についてのご説明をお願いします。
ランチャーを起動できなかったり、ランチャー関連の問題が発生した場合は、ウェブサイトでのバグ報告をお願いします。またその際、解析が行えるよう直近のランチャーのログを添付してください。
単純にシンギュラリティサーバーでプレイすることを含め、プレイヤーの皆さんのご協力は全て、Macネイティブ対応クライアントを実現させる上で大きな助けとなります。
Wine版クライアントからの変更点
基本的なコードの多くを変更しましたが、プレイヤーがMacネイティブ対応クライアントで直接影響を受ける変更はそう多くありません:
- 本クライアントでは、一部のショートカットが変更されています。様々なショートカットがmacOSによって既に使用されており、重複すると問題が発生する場合があります。「esc」キーを押してから「ショートカット」タブを選ぶと、該当するショートカットを確認できます。本クライアントでは修飾キー(shift、control、option、command)の使用が可能になっています。
- 言語入力に使用されるIME/IMKが改修され、macOSが提供しているシステムを利用できるようになりました。
- Wineを介してDirectX9で行われていたmacOSでのレンダリングが、Metalに完全移行しました。これにより、macOSにおけるEVEの美麗さがかつてないレベルとなります!Macネイティブ対応クライアントでは、ポストプロセッシング等の機能をフル活用できます。一部のグラフィック設定の微調整が未完了のため、クライアントの見た目が暗すぎる場合があります。その際はescキーを押して「ディスプレイとグラフィックス」タブを選択した上で、右側の「明るさ」ボタンを押して明るさを調整してください。
いずれの点についても、こちらのフォーレムスレッドへのフィードバックの投稿をぜひお願いいたします!
既知の問題とフィードバックの提供
問題に遭遇した場合、上記のバグレポートがベストな報告方法です。また、このフォーラムにスレッドを用意し、既知の一般的な問題を掲載するようにいたします。
本プレイテストの目的はクライアントの重大な問題を明らかにすることですが、多くのプレイヤーの皆さんから、macOS用クライアント全般についてのフィードバックが寄せられるであろうことは承知しています。そういった内容については、こちらのフォーラムスレッドに投稿してください。
macOS用クライアントは現在開発中であり、いくつかの分野については改善の余地があることに留意してください。本アーリープレイテストと皆さんの協力により、全てのプレイヤーにとってのゲーム体験を改善することが可能となります。
Macネイティブ対応クライアントのリリース時期
リリース時期については、後日追加情報をお知らせいたします。時期には複数の要素が影響しますが、その1つが本プレイテストの進捗です!
テストサーバーでお会いしましょう!